メバリング・シビアなアプローチをマスターしよう!!|【responsive game vol.1】
シビアなアプローチが要求される低水温期のメバリング。それに備えて普段からさまざまなリグを持参しているが、今回はその中でスプリットショットがヒットリグとなった…
Text & Photo:賀川正志
去る2月21日、この日は朝から強風が吹いて海も荒れていたが、夜になって風が弱まったのでメバル狙いで釣行することに。この時期のメバリングは水温を気にして場所を決めなければ成立しにくいため、まずは水温変動が少ないポイントはどこかと考える。候補は小松島か鳴門エリアだが、ある程度のサイズ、もしくは数が期待できる場所を頭の中で思い描く。日中は海が荒れていたので小松島では濁りが入っているはずだし、今の時期はシラス漁で岸壁から竿が出せないかもしれない。そんなわけで自宅からも近い鳴門エリアの土佐泊へと向かった。
- 事前予測
- 当日の状況
- ライズをヒントにヒットリグを特定
- 今後の傾向と対策
目次(全2ページ)
事前予測
数日前の釣行では小鳴門海峡の北側で竿を出した。その日は瀬戸内海からの引き潮により冷水で海底が見えるクリア水質だった。魚影は見えず、ボトムにワームを流しこんで何とか口を使うという釣況だった。また、転戦したポイントでは魚影が確認できたが、メバルがワームに見向きもしなかった。これは確実に1度以上の水温低下によるものであった。
この時期は紀伊水道と瀬戸内海で水温差があり、小鳴門海峡はその影響で潮の満ち引きによって水温が変動する。その点を踏まえると、小鳴門海峡の中でも比較的水温変動が少ない北側の北泊、東側の岡崎や土佐泊、もしくは鳴門海峡の方が期待できる。
ちなみに普段の釣行では水温変動を気にせず、車を停めることができてあまり歩かない場所を選択している。というのも、気軽に楽しめるのがメバルゲームの魅力の1つだし、食べるぶんだけ釣れたらいいと考えているからだ。その中でやはり釣れなければおもしろくないので、いろんなリグを駆使して釣果に結びつけるというのが私のスタイル。ただ、今回は取材釣行ということでみなさんに参考にしていただきたいという思いから事前にいろいろと考え、一発で決めたいと思って土佐泊に決定した。
当日の状況
ポイントに到着すると先行者がいたものの、漁港のつけ根の外側からスタートすることにした。この場所では潮が止まっており、海峡筋も潮筋が見えない状況だった。
そんな中、まずは5Bのガン玉をセットしたスプリットショットリグで様子を見ることに。ジグヘッドからガン玉の距離は50㌢とし、0.2~0.6㌘のジグヘッドを使って表層からボトムまでをリトリーブで探る。さらに、テイルの長さが異なるワームを試すが反応なし。潮が効くのを待つしかないという状況である。
やがて水面に浮かぶゴミがゆっくりと動き出した。対岸ではシラス船が行き交っており、西行きはゆっくりと、東行きはまあまあの速度で進んでいる。さあ、これからが本番だ。
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