尺メバル狙いで有効なリグ&テクを公開!!|【欲張りショアラーのツボR vol.7】
神出鬼没な青メバルですが、今回は激戦区でこのタイプの尺サイズ(青尺)を狙ってきました。尺メバル狙いでは少し荒れ気味の海況が有望となりますが、その中で2種類のリグを試したところ…
Text & Photo 山本典史
webでの連載もスタートから半年が過ぎました。初回は灼熱の太陽が照りつける真夏ということで、少しでも涼しく楽しめるマゴチのウェーディングゲームを紹介させていただきました。季節も進んですでに厳寒期ですが、この時期はやはりメバルでしょう!! これまでにさまざまなメバリングを楽しんできましたが、僕の趣向は両極端に分かれます。瀬戸内の堤防で日中に気軽な数釣りを楽しむか、それともナイトゲームで尺メバルを狙うかといった具合です。そして、今回は後者の尺メバルハンティングについて紹介します。
ストイックな尺メバルゲーム
ホームの紀伊半島で尺メバルとなると、南紀の東側エリアで茶色のメバルを狙うのが主流。僕もこれまでに幾度となく挑戦しましたが、年を追うごとに人的プレッシャーが高まっていることを実感しています。ただ、以前ほどイージーには釣れなくなったものの、アングラーが増えたことで攻め方やエリアも開拓され、狙って釣れるというレベルを維持できているのが現状ではないでしょうか。
しかし、尺メバルゲームの中ではもっとストイックなパターンが存在します。ずばり「青尺ハンティング」です。ショアゲームの対象となるメバルは一般的に3種類が代表的ですが、その中でも大型になりにくいといわれているブルーバックと呼ばれるタイプがターゲットとなります。特徴としてはベイトに対する依存性が強く、大型になるほどベイトについて回遊する習性があり、神出鬼没的な面があります。
今回はそんな気まぐれな青い尺メバルを紀北~泉南にかけてのエリアで狙ってきました。激戦エリアでの青尺狙いということでキャッチ率はかなり低いですが、釣行の模様に交えてその攻略法について紹介したいと思います。ちなみに、今回の内容はセオリーに反することが多いため、あくまでも自身の経験に基ずく僕なりの考え方として受け取っていただければ幸いです。
「尺メバルが動く日」とは?
まず「メバルはナギを釣れ」という言葉がありますが、僕自身は少し違うと考えています。ナギの方が釣りやすいのは確かですが、多少の波風がある方がメバルの活性が高いと感じています。
また、ナギの方がライズを確認しやすいのでメバルの活性が高いように思えますが、実際には波のある日もメバルがしっかりとライズしています。個人的には波があるときの方がライズを確認できることが多く、もちろん確認できていないものもあるので、それも含めるとライズの数はかなりのものになると思います。
25㌢前後のサイズを狙うなら釣りやすい日、つまり風もなくリグを操作しやすい日がストレスなく楽しめます。しかし、相手が尺メバルとなると話は別です。釣りやすい日ではなく「尺メバルが動く日」を狙う必要があります。具体的にはある程度の風と波があり、ライトタックルが扱える限度の海況というのが好条件になると考えています。
1.5㌘のジグヘッドリグで勝負した結果は?
釣行当日は前述したエリアのゴロタ浜で竿を出すことに。この日は普通ならライトゲームをするのが少し億劫になるほどの風と波がありました。当然、ジグヘッドリグでは釣りにくい状況です。しかも、大型に狙いを絞っているのでリグをナチュラルにトレースしたいという思いがあり、過度に重いジグヘッドは使いたくありません。そんなわけで少し扱いづらいかもしれませんが2㌘を選択しました。
3投ほどしてもアタリはありませんでしたが、2㌘でも意外と余裕で操作することができたためジグヘッドを1.5㌘に交換。潮が引いていたのでブレイク付近まで立ち込んでブレイクとできるだけ平行にトレース。スローに誘いつつリトリーブスピードに変化をつけて各レンジを探ります。
ボトムにコンタクトしたのでリトリーブスピードを上げると、その直後にこの日最初のアタリが。しかし、上がってきたのは小型のガシラでした。その後も同じようなパターンでガシラがヒットしましたが、本命からのアタリがないので心が折れそうになります。
気合を入れ直し、レンジを上げてメバルを狙います。すると、底質が岩から砂利に変化するあたりで押さえ込むようなアタリが出て、直後にロッドが絞り込まれました。ラインブレイクの心配があるので魚のサイズに関係なくゴリ巻きで寄せ、そのままの勢いでズリ上げたのは迫力ある魚体のメバル。さっそく計測すると31㌢!! 狙いの尺上をキャッチすることができました。
その後はそれらしいアタリがなく、ヒラセイゴと数匹のガシラを追加して終了。やはり風と波が強くてジグヘッドでは少し釣りづらかったというのが正直なところです。
この日はジグヘッドリグで通しましたが、途中で「キャロライナリグを用いた方が効率のよいゲームが展開できるのでは?」と感じたタイミングもありました。ただ、ほとんどの尺メバルをジグヘッドリグで仕留めている僕としては、どうしてもジグ単にこだわってしまいます。でも、次回は少しキャロライナリグにこだわって違う手段で…と考えながら釣り場をあとにしました。
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