まずは自身のことを少しだけ…|【ほぼ月刊 武田 栄! vol.1】
みなさん、こんにちは!! おなじみ武田 栄でございます。今回から「ほぼ月刊・武田 栄!」と題しまして、地元の大阪湾や関西圏の釣りを中心に僕の日常を通して最高に楽しい釣りの世界をご紹介していきたいと思います。釣りが大好きなみなさんに、まずはご挨拶を含めた前書きとして自分自身のことをほんの少し…
文:武田 栄
釣りと音楽
記憶に残っているのは5歳だったか、近所の池のザリガニ釣りから始まり、雑魚(ざこ)や小ブナ釣り、その後は渓流、バス釣り、海の餌釣り、そしてSWゲームと気づけば半世紀近くも釣りに夢中。
そして、子供のころから釣りと同じくドラムを叩くことも大好きで、今では何とか釣りもドラムも仕事になっているという奇特な人生を歩ませていただいております。誤解のないように申し上げておきますが、いわゆる金持ちのボンボンではありませんのであしからず。幼少時代はたいそう貧乏だったので、「男は気合」よろしく、何とか知恵と工夫と小さなガッツで生きております(笑)。
中学~高校時代はラグビーにもハマッてましたが、ほぼ釣りと音楽に没頭した勉強嫌いの10代。ゆえに早くから社会に出て、仕事もさまざまな経験も人一倍(いや2倍?)こなしてきました(思い返せば今でも泣きたくなることから笑ってしまうことまでいろいろとあります…笑)。
短いキャリアながらもプロになれた音楽の道のりは途方もない不安との戦いでしたし、あらゆる仕事をして釣りも楽しみ、途中で体を壊すまで寝る間もなく動き回っていました。「失敗は成功のもと」という言葉通り、人生トライ&エラーの繰り返し。僕のようなタイプはこの先も死ぬまでそうなんでしょうね(笑)。
振り返ると生粋のおしゃべりな性格も災いしてか、これまでいろいろなことに誘われたり、興味を持ちました。しかし、結局は子供のころに自然発生的に始めた釣りと音楽しか続いていません。今ではたくさんの方から「天職やね」なんていわれますが、それが本当かどうかは抜きにして、忙しい割には毎日のように釣りをして楽しく生活させていただいております(つい先日50歳を過ぎましたが、今があるのはこれまでお世話になったみなさまのおかげだと心より思っております)。
話せば長くなる音楽の話はまた別の機会にするとして、やはり僕の人生は釣りです。僕にとっての音楽は辛い部分が90㌫ぐらい?(残りの10㌫がスゴいけど…笑)で、釣りはというとプライベートであれ、仕事であれ、基本的に竿を振っている間は癒されてるし、頭の中は無限に広がる釣りのことで常に満たされているからたまりません。
そんなわけでメシが食えていた音楽活動は急病のため一時切り上げ、東京から戻ったあとはほぼ100㌫、いかなるときも釣り人であると自負しています。音楽と釣りで二足のワラジなんて褒めていただけることもありますが、気持ち的にも収入的にも同時に五分五分なんてことはあり得ないのではないかと思っています。
飽くなき釣りの探究
大阪南部の泉南エリアに我がGo-Phish(ゴーフィッシュ)の拠点を構え、ここ15年ほどはメバル・アジ・チヌなどのライトゲーム全般、自身のライフワークでもある秋・冬のマルスズキ釣り、そして春・秋のヒラスズキ釣りを楽しんでいます。あとはお手軽な近海オフショアゲームと夏に数回出かける癒しの渓流、このあたりが今の僕の釣り。
過去まで遡ると、バスは生粋のトップウォータープラッガー、スズキ(シーバス)釣りを覚えたのも10代、ジギングもGTゲームもすべて20代半ばまでに経験済み。本当にタイミングよくいい時代に、いい人たちに出会えたと改めて感じています。
ビッグゲームに関しては26歳のときにたかだか20㌔クラスのGT数匹とファイトし、背筋がつって「アカン、もう無理?」となってしまいました(笑)。そんなこともあり、大型魚狙いの遠征から一気に地元ベースの釣りにシフト。20代後半は音楽の仕事のために都内で暮らしていましたが、そのころも毎晩のように横浜近郊のベイエリアなどで竿を出していましたが、当時はスズキ釣りのアングラーを見かける程度でバチ抜けパターンを楽しむ人や冬~春にメバルを狙うアングラーなどは皆無(PEラインが少しずつ普及し始めたころでしょうか…)。さらに、バンドのツアー中にちょこっと立ち寄る地方の釣り場などはほぼ貸し切り状態。マニアックな都会の釣りを1人で楽しんでいました。あれから20年以上が経ちましたが、本当にあっという間(笑)。
前述した「今の僕の釣り(=我がGo-Phishのラインナップ)」はごくごく日常的な釣りが中心です。なぜかといえば「行けるときに楽しむ釣り」をまとめたのが僕の釣り(=Go-Phish!)だからです。たいそうにいわせていただければ「創意工夫の全天候型スタイル」。だから、飽きることなど微塵もありません。「あの人は〇〇釣りの人」なんてことは僕には当てはまりませんので、ギョーカイのみなさんへはあしからず…(笑)。
いずれにしても気づけば30年以上も海のルアーゲームを楽しんでいる釣り人の最先端のカタチ、それが「タケダ式」であります。もちろん「釣りはお洒落にスマートに!!」が基本。そして、みなさんご心配なく!! 釣りに飽きるなんてことはありません。仮にあるとするなら、それは選んだ釣りの道に間違いがあったのかもしれません。
整理するということ
多様化、一般化、カジュアル化など、海のルアーゲームを取り巻く環境は特にここ数年で大きく変化しました。その中で「人気釣り場は常に混雑」「さまさまな理由から釣り場が減少してる」などの問題もありますが、いえいえそれも想定内。僕らはずっとそのような環境の中で釣りを目一杯楽しんできましたんで。
そんなこともあり、当サイトの編集長から「タケダ式の楽しみ方をボーダレスな形で多くのみなさんに伝えて下さい!!」という要望があり、『ほぼ月刊・武田 栄!』などという、たいそうなコラムを書かせていただくに至ったわけでありまして…(笑)。
今の時代、これからの時代に「何が必要か?」と問われると答えは簡単。「整理していくこと」です。これは釣りに限らず、日常生活においても同じだと考えています。よく便利な世の中になったといわれますが、僕らの暮らしはたいしてよくなってないもんね? だからみなさんにも「いるもの・いらないもの・本当に大事なもの」を見つけるために整理していただきたいと思います。
僕はもちろん、みなさんにとっても釣りはかけがえのない居場所でもあるわけですから、そこは真剣に感じて受け止め、方法を導き出していかねばなりません。まっ、簡単にいえば「せっかく釣りが好きなわけだから、日々の釣りを通して毎日を明るく楽しくしようやないかい!!」という僕からの提案です。
釣りに行ける楽しさを実感すること、釣りが上手になること、自分の釣りをすること、釣り場やそれを取り巻く環境を守り、伝えていくこと…。これからの時代、たとえ70代でも10代でもみんなで一緒に考えないといけません。
この連載が「僕の人生は釣りに助けられました!!」なんていえる多くのみなさんにとって、新たな刺激やお手伝いになればと思っています。あっ、先に答えをいっておきますけど、本気で釣りを楽しむなら、お金も時間も惜しまないことです。これだけは間違いありませんので!! 現在の風潮からすると逆行するような話ではあるけれど、本来は賢い動物(=現代人)が生きていくための1つの知恵と工夫だと思っています。
【武田 栄・プロフィール】
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