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アジング・スタディー【アクション編②】 直線×曲線

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アジング アクション・軌道1

リグの軌道において直線と対極にあるのが曲線。この曲線を強く意識することが非常に重要となるから…

解説:三好仁数

軌道のバリエーション

アジングの代表的なアプローチ法としてまず最初に思い浮かぶのは縦(フォール)の釣りで、次に横(リトリーブ)の釣りというのが一般的な意見ではないだろうか。そして、この2つのアプローチはまったく別もののように思えるが、大きくリグの軌道ととらえればどちらも直線の動きであることにかわりはない。

そして、直線と対極にあるのが曲線であり、この曲線を縦の釣りと横の釣りに取り入れることで、リグアクションの軌道バリエーションが飛躍的に増える。

魚の活性が高い状態なら縦横の直線的な動きだけで十分に釣れる。しかし、今年の春~初夏シーズンなどはアジの活性が非常に低く、レンジにシビアで大きなアクションや直線的な動きにまったく反応しないことも多い。

このようなときはカーブフォールを主体とし、曲線を強く意識した釣りが有効である。この場合、ジグヘッドリグでもよいのだが、よりナチュラルな“フラつき感”を演出できるスプリットショットリグが有効だと感じている。

直線と曲線の動きを使い分ける

アジの個体数が多い秋のハイシーズンに多用するアプローチはジグヘッドリグによる横方向への動きだ。アプローチの流れとしては、まずは潮かみにキャスト。リグが潮しもに入って浮き上がり、コントロール不能になるまで泳がせる。

レンジは表層から宙層、ボトムへと移行して好反応が得られるタナを特定する。また、横の釣りといってもリトリーブだけで狙うわけではない。小さなトゥイッチを加えて食わせの間を演出することが釣果を伸ばすコツだ。

また、レンジに気を取られて軽視されがちなのがリトリーブスピードである。アジが好反応を示すスピードが必ずあるので微調整しながら探りたい。

続いて縦の釣りについて。「底を取ってアクションを加えたらカーブフォール」といった具合にボトムばかりが注目されがちだが、カウントをしっかりと取れば全層で同じサソイをかけることができるので、その点もしっかりと意識してアプローチしたい。

最後に曲線の釣り。リグは前述のようにスプリットショットが使いやすい。特に飛距離が必要なポイントや水深のあるエリアで食いが渋く、重いジグヘッドではフォールスピードが速過ぎて食わせきれないときに有効である。

ジグヘッドリグの直線的で硬い動きに対し、スプリットショットならロッドを軽くシャクッてラインのテンションを抜くとシンカーが先行して沈み、ワームは緩やかな曲線を描きながらフォールする。リトリーブを止めたり、ロッドを送ってラインスラックを作り、カーブフォールさせるパターンも有効だ。また、浮力の高いワームを使ってロングスプリットにすればアクション後にボトムにシンカーを置き、潮流に乗せながらナチュラルにドリフトさせることもできる。

以上のように直線と曲線の釣りを組み合わせれば、アジの活性度合に左右されることなく安定した釣果が望めるだろう。

アジング アクション・軌道2

軌道に着目すれば縦、横はいずれも直線といえる。そこでもう1つの要素として曲線を取り入れるとともに、スピードの調整やナチュラルさも加味する。そして、それらはリグをうまく使いわけることで具現化できる。

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(SWゲームフィッシングマガジン 2015年9月号より)

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