アジング・スタディー【条件&ポイント編②】ストラクチャー×オープンエリア
ちょっとした変化があればアジのつき場になりうるのは確か。オープンエリアにおける潮の変化はストラクチャー的要素と考えて…
解説:弓削和夫
アジのつき場について
私がよく釣行する島根県・隠岐諸島の知夫里島でもアジが釣れます。群れが接岸すれば朝と夕方に楽しめますが、日中は港内奥の係船下に溜まっていることも多く、群れの中には大型も混じっています。溜まっているのはなぜかいつも同じ場所で水深は3㍍程度。ただし、たまにヒラを打つ程度で口も使っていません。船のシェードでほぼジッとしています。ジグヘッドリグでアプローチしても小型がたまに見にくる程度でヒットに持ち込むのが大変です。
ところが船が通って活性が上がれば、カーブフォールさせるだけで簡単に食ってきます。船のペラが押した水流にジグヘッドを入れるだけです。
2~3匹釣ってバイトが弱くなれば軽くサソイをかけます。また、掛けたら少し暴れさせて胃の中のものを吐き出させるのが数を伸ばすコツです。掛かりが浅くなれば少し止めを入れるか送り込みます。バラしてフォローが効かなくなれば、しばらくポイントを休めます。
夕まづめには防波堤の先端や潮が当たる壁、岬の潮が当たる面を狙います。つまり、オープンエリアでも潮の変化があれば、そこはアジが定位するストラクチャー的要素になっていると考えることができます。
最初はメタルジグ(7~21㌘)を使用しますが、尺アジのダブルヒットも期待できるので枝バリを1本セットします。これを遠投してボトムからフワフワと引いて少し送り込むのですが、釣れだすとすぐに魚が浮き、足もとでヒットするようになります。時合は5~15分、長くても30分ほどなのでリグを交換している暇もないくらい忙しいです。
常夜灯下でのナイトゲームのパターン
アジがベイトを追い込むのは磯場ならスリットがあるような場所ですが、時期によっては大型メバルの活性が上がるため、どちらを狙うかが難しいところです。
私の場合、夜間は暗い場所が嫌いなので外灯のある明るい場所で竿を出します。水深のある場所で大型を狙うときには波気があって泡が少しでも沖に出る場所を選びます。下から潮が湧いて払い出しにプランクトンが流れ出し、透明なプランクトンも明かりによってシルエットが浮き上がってアジが捕食しやすいと考えています。この場合は風がなければジグヘッド、横風があるときはスプリットで狙います。
また、明かりのある港内でフラットな砂地のエリアでもヒットは見込めます。この場合はヨコエビを捕食していると考え、シンカーをストン、ワームはフワッと落とすようにすればヒットに持ち込めます。
[spacer](SWゲームフィッシングマガジン 2015年9月号より)
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