【欲張りショアラーのツボR vol.2】満足度120㌫に導く遠征釣行術
今回は石垣島でのGTゲームやライトゲームについてレポートします。僕自身、家族旅行も含めて南西諸島へは何度も訪れているので釣行記と絡めて離島遠征を成功に導くツボを紹介しましょう!!
Text & Photo 山本典史
[spacer]今回は石垣島に遠征したときの模様をご紹介します。夏にはお盆休みなどの長期休暇を利用して遠征したり、家族旅行に出かける方も多いのではないでしょうか? 僕も毎年家族旅行に出かけており、そこで普段とは違う釣りを楽しんでいます。
そして離島に行ったり、普段とは違う場所に行けばイージーに魚が釣れると夢が膨らむものですが、現実はそう甘くありません。そこで、先日の石垣島遠征を例にあげ、家族旅行でも結果を出すために、また満足できる離島遠征を実現するためのツボを僕なりに紹介したいと思います。
タックルの準備
当たり前のことですが遠征釣行は段取りが重要です。これで釣果が8割ほど決まるといっても過言ではないでしょう。中でもタックルの準備には頭を悩ませる必要があります。そこで、まずは遠征先で狙えるターゲットや自身のスケジュールを整理します。
遠征先が石垣島や宮古島などの場合、外せないのはリーフや漁港回りのライトゲームとショアGT系のゲームです。そして家族旅行の場合、さまざまなアトラクションやツアーは午前9時前後から正午までか、1日コースであれば15時ぐらいまで。午後からのツアーであれば16時ぐらいに終了することが多いようです。そういったことを踏まえると、釣りができるのは朝夕のまづめどきを絡めた数時間。実釣時間は短いものの、朝夕のベストタイムに竿が出せるので大型魚のヒットも期待できます。また、家族との離島散策ツアーなどにロッドが持参できるようなら、海水浴を楽しんでいる付近でカスミアジなどのボイルが発生することも珍しくないので大型青物狙いのタックルを用意したいところです。
他にも空き時間に少しだけ竿を出すというケースもあるでしょう。この場合は子どもたちも釣りを楽しめるようにライトタックルが必要となります。ただ、南国の魚は想像以上に引きが強く、根に潜る魚がほとんどです(メッキなどのヒラアジ系以外の魚はすべて根に突っ込むと考えて下さい)。30㌢以下のフエフキ系やハタ系の魚であっても、50㌢クラスのチヌをフルロックで止められるぐらいのタックルで挑むのが賢明です。まとめると以下のようになります。
●ショアGT用…青物ロッド(HHクラス)+PE6号が200㍍ほど巻けるリール。
●ライトゲーム用…シーバスロッド(Lクラス)+PE1号が150㍍ほど巻けるリール。
●子ども用…メバルorアジングロッド(LかMLクラス)。
これで問題ないかと思います。遠征となるとさまざまな妄想が膨らんで多くのタックルを持ち込みがちです。しかし、現実的に考えるとロッドは3本、多くても4本が限度です。サブタックルを考えれば少ないと感じるかもしれませんが、ライトロッドケースに収まるのはこれぐらいが限度であり、無理して詰め込んでも家族から冷ややかな視線を浴びるだけです(笑)。
それと、意外とスペースを取るのがルアーですが、こちらも必要最低限に抑えます。僕の場合はGT用に18㌢前後のペンシルベイトを3個、12㌢前後のペンシルを2個といった具合です。1日に何度もアタリがあるわけではないので、信頼しているルアーを厳選して持参すれば問題ありません。また、ライトゲーム用としては5㌘前後のスプーンと7㌢前後のミノーを合わせて数個持参しています。
安全装備は抜かりなく!!
続いて安全装備についてはしっかりと持参します。フローティングベスト、ウェーディングシューズ、グローブ、そしてウェーダーのかわりにニーガードといった具合です。僕の場合、サンゴの隙間を歩いたり、膝をしっかりとついてやり取することを想定してニーガードにこだわっています。具体的にはカルティバ・撃投ニープロテクトスパッツを愛用していますが、機動性や体を守ることを考えると短パンだけではかなり辛いと思います。さらに、ハブクラゲなどが浮遊している可能性もあるので海パンだけで立ちこむのはNGと考えています。
以上、タックルや装備はロッドケースと大きめのバッカンに収まるぐらいのボリュームです。収納のコツはポケットに何も入れていない状態のフローティングベストをバッカンに入れ、その隙間にいろいろと詰めていきます。これで意外なほど収納できます。
[spacer]遠征先でのポイントの絞り込み
実釣で重要となるのはやはりポイント選択です。地元のアングラーに旬のポイントを教えてもらうのが手っ取り早い方法ですが、これは何度も通ってコミュニケーションを深めてこその話。そこでグーグルマップを活用してポイントを絞り込みます。
事前に調べておくと便利なのは漁港と小さな河口の位置、それに隣接するリーフエッジとの距離です。すべてがリンクするようなポイントはかなり有望で、そうでない場合は釣果の可能性が下がるため、できる限りリンクするポイントを捜します。また、漁港回りではミオ筋の位置を把握しておけば、当日シャロー側とディープ側のどちらにポジションを取るかを選択できます。ちなみにこれまでの傾向でいうと、ディープエリアまでルアーが届くシャロー側にポジションを取るとよい結果が出ているように思います。
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