シンプルなメソッドの中にある繊細さを突き詰めてタイラバを満喫!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

シンプルなメソッドの中にある繊細さを突き詰めてタイラバを満喫!!

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アプローチパターン

この釣りのキモは、刻一刻と変化するヒットカラーを捜し当てられるかどうかに尽きる。簡単なようでこれが意外と難しい。天候変化によって紫外線量や水温、ポイントごとの潮の透明度、これらの微妙な差異によって1日のうちでもマダイが反応するカラーは刻々と変化する。したがってより多くの釣果を上げるためには、この変化に柔軟に対応する考え方と工夫が必要になる。もちろんそこに独自の個性を加えることが重要なのはいうまでもない。

まず変化に柔軟に対応する考え方とは、端的にいえば「余計なこだわりは不要」ということ。短い時合を釣るには同船者が使用するカラーを常に把握しながら貪欲にヒットカラーを捜し当てる考え方が必要だ。誰かがオレンジでヒットすれば素直にオレンジベースのカラーへネクタイ交換。このカラーで今日は釣る、なんていうこだわりを捨てられるかどうかが釣果を左右する。これは状況がシビアになるほど求められる要素である。

常に水中をイメージしながら釣ることが重要‼

タイラバでは一定速度のリーリングが基本となるが、潮の強弱や船が流れる速度に合わせてリールの巻き速度を調整する必要がある。たとえば潮が速い場合はラバージグを潮に乗せるようにゆっくりと巻き、反対に潮が緩い場合は速く巻く。そうして一定速度をキープするのが基本だ。

また、夏から秋のようにマダイが高活性な時期は着底後に間髪入れずに超高速で巻いたり、宙層から速度に変化をつける方がいい場合もある。それと、30㍍以浅のポイントではキャスティングで広範囲を探るパターンも有効となる。バーチカルで攻めるよりもトレースコースが長くなるぶんチャンスも増える。

なお、スカートがハリに絡むとルアーのアクションが不自然になってマダイの警戒心を助長してしまうので要注意。投入前に水面を泳がせて動きを確認しておこう。

 

積極的なカラーローテでヒットパターンを捜し当てよう!!

ネクタイのカラーやリトリーブスピードなど、同船者の動向は常に把握しておきたい。また、仲間と釣行するときはそれぞれ違うスタイルで釣ることで効率よくパターンを見つけることができる。もちろん、最も近況を把握している船長に確認するのも有効な手段のひとつだ。

フッキング~ランディングのコツ

マダイのアタリは突然「ガツン」とか「ゴンゴン」と明確にでる場合が多い。アタリがあっても決してロッドをあおらずに、そのままの状態を保ちながらリールを巻き続けることでマダイの口やアゴ、頬にしっかりとハリを乗せることができる。口やアゴ、頬と表現しているのは、タイラバの構造上、フッキングさせる場所をアングラーが意図的に選べないからだ。ほとんどの場合、口の中ではなく唇や頬、アゴといった口回りにハリ掛かりする。ちなみに、大型になるほど合わせる間もなく突然「ドカン」と向こう合わせになる場合が多い。したがって、ロッドで合わせる必要はない。

マダイがうまく乗ったら、次はロッドティップ(穂先)を腰より低い位置に保ちファイトに入る。大切なのはハリ掛かりが浅い状態をイメージしながら落ち着いてていねいに対処すること。そうすればファイト中に徐々にハリが深く縫い刺さる。慌ててロッドをあおったり、強引にリールをゴリ巻きするとバレてしまう。ロッドとリールのドラグ性能を信じて冷静に対処すればキャッチ率は高まる。走られてはドラグを滑らせラインを出し、魚が止まればラインを巻き取る。大型になるほど、これを淡々と繰り返すことでウキブクロがふくらみ魚は浮いてくる。

完全に浮き上がっても油断は禁物。ラインテンションを抜かないように注意して、ロッドを徐々に立てて船縁に引き寄せて船長の差し出すランディングネットにおさめる。バラさないためのキモはあらかじめドラグを緩めに設定しておくこと。ファイト中にドラグ調整をするとテンションが変化してバレるので要注意だ。

アタリがあってもロッドをあおって合わせを入れず、リールのハンドルを巻き続けることが基本となる。

ステップアップを実現するために…

マダイがラバージグに噛みついたり、ヒット後に暴れると、ゴム素材のスカートやネクタイは切れたり変形する。多少の損傷であればそのまま使用する場合も多いと思うが、できれば新しいものにつけかえたい。

マダイは好奇心と同じくらい警戒心も強い。狡獪な大型はいうまでもない。さらなる数・型を狙うためには、わずかなネクタイの損傷であってもラバージグの泳ぐ姿勢に変化が生じていると思うぐらいの繊細さが必要となる。とにかくラバージグは破損しやすいので根掛かりの後やバイトがあっても乗らなかったときは1度回収してチェックしたい。

それと、魚探には反応があるのになぜかアタらないときなどは、ラバージグからネクタイを外してスカートとフックだけにしてシルエットをかえたり、その逆をしてみるなど、何かしら目先をかえる工夫が必要だ。アクションは美しいとはいえないものの、それまでとは異なる魅惑的な動きにマダイが興味を示す可能性がある。工夫次第でシークレットメソッドにもなるため、悪条件下ではセオリーを無視してみることも重要である。

いずれにしてもラバージグは簡単かつ思い通りに改造することができるため、自分だけのオンリーワンで勝負できるのがタイラバの魅力。もちろん、それが釣果を左右するわけだが、特に釣況が厳しいときは臆せずに自分のオリジナリティーを加えることで釣ったときの喜びを倍増させることができるはずだ。

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