手軽な堤防やサーフで青物の強引を存分に味わおう!!|【Shar's=Style= vol.6】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

手軽な堤防やサーフで青物の強引を存分に味わおう!!|【Shar’s=Style= vol.6】

ライトショアジギング・ハマチ1

比較的手軽にチャレンジできる秋のショア青物ゲーム。ライトショアジギングの基本を押さえて堤防では最強クラスとなる青物の強引を味わおう!!

Text & Photo 辻原伸弥

堤防やサーフで楽しむライトショアジギング

ホームグランドの神戸~明石・淡路島エリアは秋が本格化して海も衣替え?(笑)。釣りものが続々と増え、釣り人にとってはワクワク感が高まる季節である。そんな同エリアで人気の釣りの1つとなっているのが青物狙いのショアジギング。ショアジギングというと「磯などで楽しむ硬派な男の釣り」というイメージを持たれている方も多いかもしれない。しかし、このエリアでは秋になるとイワシなどのベイトフィッシュが盛んに接岸し、それらを追って回遊してくる青物を堤防やサーフから手軽に狙うことができる。

ライトショアジギング・ハマチ2
青物狙いのショアジギングといえばハードなイメージが先行しがちだが、実際のところ楽しみ方はさまざま。手軽に釣行できる堤防などでも十分に釣果が期待できる。

特に近年は軽量なジグを用いるライトショアジギングが人気だ。シーズンになると沖堤防などの人気フィールドはまるで釣り公園を思わせるような盛況ぶりで、景気のよい釣果が上がっている。一方で一昨年、昨年は10㌔級のブリが1日に何匹も上がったポイントもあるなど、大物派にも魅力のフィールドとなっている。

みなさんご存じの通り、ブリ族は成長するにつれて関西圏なら「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」と呼び名がかわる出世魚だ。2019年は春先からツバスが多く、アジングをしていると30㌢ほどのツバスがヒットしてくることも少なくなかった。「尺アジか?」とドキドキしながら寄せてくると、ツバスが水面を割ってガッカリすることも多かった。そんなツバスも秋になって40㌢ほどのサイズに成長すると、青物ならではの強引を楽しませてくれるため、非常に魅力的なターゲットとなる。

秋に入ってからはツバス~ハマチ、サゴシがメインで、ときおりメジロ~ブリが姿を現すという釣況であった。そういったことから「春にはアジングタックルで問題なかったのだから、シーバスタックルで大丈夫でしょ」といった感じで安易に挑戦。しかし、イワシを捕食して成長したツバスは確実にパワーアップしていた。ロッドを立てて保持することも困難で、ヒットした青物に翻弄されたのだ。ヒットするポイントにもよるのだが、青物のパワーを甘く考えると痛い目に合うことを改めて痛感した。

ライトショアジギング・ハマチ3
ハマチクラスでもそれなりの強い引きを見せるので心して挑んでほしい。

さて、そういったことも踏まえ、今回紹介させていただくのはビギナーの方でも気軽に楽しめるライトショアジギング。最近はショアの青物ゲームを総称してショアジギングと呼ぶ傾向にあるが、それに習ってジグだけでなく、プラグを用いるプラッギングも合わせて楽しんでいただきたい。

メジロ~ハマチは別として、ツバス~ハマチやサゴシでもヒットすればロッドをブン曲げて激しく抵抗するので非常に興奮する。それがライトショアジギングの醍醐味だ。

ライトショアジギングのタックルセッティング

私の場合、メタルジグの使用頻度は20㌫以下といったところ。トップウォータープラグやリップレスミノー、バイブレーションプラグなど、タックルボックスの中はプラグの数が圧倒的に多い。

プラグを多用する理由は、その日の魚の活性状況をいち早く確認できるから。また、リトリーブ中に突然「ガツン!!」と食ってくるところもおもしろい。そして、何よりジグをシャクるよりも体力的な負担が少ないのがうれしい(笑)。30~40㌘とはいえ、遠投したジグをシャクり続けるのはなかなか辛いもの。ヒット後はパワフルな青物の引きが待っているため、私の場合はそのあたりのことも踏まえプラグを多用している。

ライトショアジギング・ハマチ4
体力に自信のない方でも釣り方を考えれば無理なく楽しめる。

ラインは引きの強い青物ということでPE1.5号以上、リーダーはフロロ25Lb(7号)以上が望ましい。ポイントがオープンウォーターなら細めのラインでも問題ないかもしれないが、沈み根や消波ブロックが点在するようなポイントでは、やはり根ズレも考慮しなければならない。

ショアジギングの場合は魚がヒットしてもフッキングが不十分だとバレることもあるし、根ズレでラインに傷が入ればラインブレイクに繋がる。したがってポイントの特徴や魚のアベレージサイズに合わせてラインを選ぶようにしたい。

そして、太めのラインを使用するとなれば、当然ロッドにはラインやノットがスムーズに通過するためのガイド径が必要となる。さらにはラインの強さに対応する丈夫なガイドやブランクスを備えたロッドが必要となる。

長さは10㌳クラスがおすすめ。この長さならプラグをリトリーブする際にロッドティップを海面近くに持っていけるので、風が強い場合もルアーを操作しやすい。また、ファイトや取り込みのことを考えても10㌳クラスが使いやすいと思う。なお、ロッドアクションとしてはML(ミディアムライト)からM(ミディアム)ぐらいがおすすめだ。

ライトショアジギング・ハマチ5
不要なトラブルを避けるためにもタックル選びは非常に重要だ。

タックル選びの注意点 

ここまでの解説では「ラインは太ければ問題ない?」と安易に考えてしまうかもしれないが、あくまでもバランスを取ることが重要だ。ラインが太くなればラインキャパシティーの問題からリールも大きく(重く)なるし、ルアーの飛距離も落ちてしまう。また、太いラインでドラグをガチガチに締め込んだファイトではフックが伸ばされる確率も高まる。そのため、フックサイズも含めたトータルなバランスを考えてタックルをセレクトしたい。そうすることでキャッチ率も高まるはずだ。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう