キス数釣りのキーポイント!! 引き釣りの合わせについて紹介 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

キス数釣りのキーポイント!! 引き釣りの合わせについて紹介

キス引き釣り合わせ1

一投多魚を狙うキスの引き釣りにおいは、竿をあおって合わせる操作は不要です。基本的には向こう合わせとし、大型も期待できる状況では送り込みを駆使するのが有効です。その方法について詳しく解説しましょう

(文:松尾幸浩)

キスの引き釣りでは合わせないのが基本

キスの引き釣りの場合、アタリがでても合わせないのが基本となります。アタリがでたら竿を一気にシャクる大合わせは引き釣りにおいては厳禁です。餌やオモリの砂煙に好奇心を抱いて寄ってきたキスが驚いて散ってしまうからです。

アタリがでてもそのまま同じペースで引き釣りをすると、キスは勝手にハリ掛かりするものです。そして、そのキスに誘われるように他のキスが集まり、次々とハリ掛かりして一投多魚スタイルが成立します。

キス引き釣り合わせ5
1度の投入で連掛けを狙う引き釣りでは合わせは不要です。

そうしたスタイルをよりよく成立させるには先が鋭いハリを用いるのが絶対条件となります。海底の状況によってはハリ先がすぐにナマるため、3投ぐらいで仕掛けをかえることもあります。

また、オートマチックな掛かりを期待する一投多魚スタイルでは餌づけも大切です。イシゴカイをハリいっぱいに刺すパターンを基本に、垂らしても5㍉ぐらいまでとすること。これだとキスが食いつけば一発でハリ掛かりします。チロリの場合であればハリいっぱいでOKです。

キス引き釣り合わせ4
数を狙うなら餌のつけ方も重要です。

ただし、食いの渋いときはその限りではありません。臆病さも手伝って餌のついたハリになかなか食いつかないときは餌のイシゴカイが目立つように大きめにつけるのが得策です。この場合、アタリがでたら仕掛けを一瞬止め、ブルルン、ブルルンと2度のアタリを確認してから仕掛けを再び動かすパターンで食い込みアップをはかることができます。

単独行動をほとんどせず、数匹の群れで動き回るキスを狙う場合、食い渋りに対してはストップ&ゴーが鉄則といえます。

キスの引き釣りの大型狙いでは送り込みが重要!!

トーナメントにおいて重量での勝負であるなら目方のある大型キスを釣ることが有利になるのは当然です。そのため餌は、大型に対して高い実績があるチロリを使うことが多くなります。

大ギスは餌に飛びつきやすいものの、用心深いため違和感があるとすぐに餌を吐き出す傾向があります。そのぶん一発めのギューンで合わせると素バリを引く確率が高いため、違和感をなくすためにラインを送り込む操作を行なうのが有効です。

私の場合、竿を前方に倒すとともにリールのベールを起こしてラインを出し、数秒待ってから軽く聞き合わせるという方法を取ります。すると、たいていの場合はゴッゴ〜ンと強烈なアタリがでます。ここでリールを巻くとバレずに掛かることが多いです。

キス引き釣り合わせ3
大ギスが釣れる状況なら早合わせをせず、送り込む操作を意識して行ないましょう。

大ギスの鉄則はとにかく早合わせをしないこと。大ギスの喉の奥にハリを掛ける意識を持って送り込むことが大切です。これでバラシを減らすことができます。

キスの引き釣りで数を狙うなら他魚の見きわめも重要!!

プルルン、プルルンとリズミカルで爽快なアタリが多いキスに対し、フグやベラは歯で餌を食い切っているようなガツガツといった反応、ガッチョはグッグッと重々しい反応をだすことが多いです。そのような反応の違いによって魚種をおよそ識別することはできますが、ハオコゼに関してはキスととても似ていて間違うことがよくあります。

キス引き釣り合わせ7
キスとよく似た反応を見せるハオコゼ。トゲに毒があるので取り扱いには注意しましょう。

他魚が掛かった場合はすぐに仕掛けを回収し、キスの食う餌がない時間を極力少なくすることが大切です。普段の釣行でも識別できるように感覚を磨いておきましょう。