名手はなぜよく釣れる!? ポイント選びのシークレット|サーフ〜河口部・流し釣り編 | 関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

名手はなぜよく釣れる!? ポイント選びのシークレット|サーフ〜河口部・流し釣り編

ポイント選びサーフ〜河口8

一見するとどこも同じようなサーフ〜河口回りですが、流れの変化と地形をよく観察すると魚が溜まる場所が見えてきます。時間ごとにかわる状況を把握しながらよりよいポイントを狙って好釣果を上げましょう!!

(文:葛城修平)

流れからのポイント選択法

サーフに限らず釣りの好ポイントになりうる条件の代表といえば潮のヨレや潮目でしょう。それに加え、サーフやゴロタ場では〝ハケ〟と呼ばれる離岸流も狙い目となります。しかし、それができる場所はコロコロとかわるからやっかいです(逆にいえば、誰にでも目の前に出現するチャンスがあるともいえますが…)。そのため、実際には発生しそうな場所を地形から想像しやすい小規模な潮のヨレに目をつけるのが効率的だといえます。

ポイント選びサーフ〜河口3

魚にとって餌を捕食しやすい状況となりうる離岸流はサーフにおける狙い目の1つです。

ポイント選びサーフ〜河口10

その潮のヨレの有無を最も把握しやすのが川の真水と海水が交わる河口部分(汽水域)です(ヨレの出具合は潮の干満でかわる川の流れの強弱によって異なります)。流れの交錯によって流れが滞留する潮ヨレには、汽水域にもともと多いプランクトンが密集します。すると、それらを餌とする小魚が集まるとともに、その小魚を狙う大きな魚の回遊が見られるようになります。要するに、ヨレの回りはヒットチャンスの高いポイントになるというわけです。

小物中心に狙う場合、潮ヨレの回りでは底を狙えばキスやチヌ、宙層ではアジなどが期待できます。

地形からのポイント選択法

ポイント選びサーフ〜河口5

流れ、地形ともに変化に富んだ河口部はいろいろなポイントが形成される好ポイントです。状況に応じた場所選びでアタリを求めましょう。

河口回りの地形は、上流からの流れが当たる面(流れの外側)が深く、反対が浅くなります。当然、深い場所が釣りやすいですが、上げ潮時なら浅場側のカケアガリを狙うべきです。干潟に潮が満ちるのを待っている魚が集まっている可能性が高いからです。

一方、下げ潮時は河口を外したポイントが有望です。そのポイントの1つとして上げられるよい狙い目が伏流水の出口です(伏流水とは、地中を通る川の水のことです)。河口部が砂で閉ざされた川では必ず伏流水があり、その出口が海のどこかにあるのです。

その「どこか」のおおまかな目安としてあげられるのが岩礁帯と砂浜の境目です(浜に岬が隣接する場合)。伏流水が湧き出すのがかなり沖だと見つけにくいですが、波打ち際に泥っぽい筋が入っていたり、浜の一部がえぐれている場所は要注意です。そうしたところは伏流水がある可能性が大きいので狙ってみましょう。

また、汽水を好むクサフグは伏流水の有無のバロメーターになります。フグの少ない沖を狙えば意外とよく釣れることが多いので狙ってみて下さい。

ポイント選びサーフ〜河口4

このように沖合に磯場がポツンとあるサーフは要注目です。

カケアガリや伏流水の他、サーフの中にポツンとある磯などの障害物もよい狙い目です。他に隠れ場のないサーフにある障害物は根魚狙いの絶好のポイントとなるため、ウェブで見られる空撮地図を活用してそうした釣り場へ行くのもおすすめです。

ポイント選びサーフ〜河口6
こんなメバルが連発になる可能性もありますよ!!